90分の外側

すごく良いプレーをする日がある。
でも、次の日には別人のように何もできない。
そんな「波」は、誰にでもある。
人間だから、調子の悪い日があるのは当然だと思う。
ただ、
調子が悪いときに、
どこまで自分のプレーを落とさずにいられるか。
そこには、選手としての差が出る。
「今日は調子が悪かった。」
そう言って終わらせていないだろうか。
では、なぜ悪かったのか。
前日は何時に寝た?
何を食べた?
練習までの時間をどう過ごした?
どんな気持ちでグラウンドに立った?
そして、調子が良かった日はどうだったのか。
比べてみれば、きっと何かが違う。
自分の「良い日」と「悪い日」には、
何かしらの理由があるはずだ。
それを探さずに、
ただ「調子」という言葉で片づけてしまえば、
また同じことを繰り返す。
監督の立場になって考えてみれば、もっと分かりやすい。
良い日は10のプレーができる。
でも悪い日は、2になる。
そんな選手に、
大事な場面を任せたいと思うだろうか。
一か八かのギャンブルは、
できればしたくない。
だから、信頼される選手は、
「調子が良いときにすごい選手」ではなく、
調子が悪くても、自分の最低限を出せる選手。
なのだと思う。
本田圭佑さんが言うように、
結局は準備がすべてなのかもしれない。
90分のプレーは、
90分だけでつくられているわけではない。
その日までの過ごし方が、
その日の自分をつくっている。
だから、
調子は、運ではなく、習慣でつくられる。
波をなくす必要はない。
でも、その波を自分で小さくすることはできる。
そのために必要なのは、
もっと自分を知ること。
何をすれば調子が上がるのか。
何をすると調子を崩すのか。
自分自身を知れば知るほど、
自分をコントロールできるようになる。
そして最後に、覚えておいてほしい。
調子のいい自分をつくることより、
調子が悪い自分でも戦える準備をすること。
それが、信頼される選手につながっていくのだと思う。
今日の自分は、
昨日までの自分がつくっている。
だからこそ、
明日の自分を変えられるのも、今日の自分しかいない。
意志あるところに、道は拓く。
